★残酷すぎるが言おう。9割の人は「成功の法則」をまちがえている(現代ビジネス)
は、必読です。
「残酷すぎる成功法則」 エリック・バーカー (著), 橘玲 (著), 竹中てる実 (翻訳)という書籍
あなたがこのままではダメになる理由とこれからうまくいく方法 が書いてある。 との事(ぎくっ)
いつも冷静に物事の本質を見ている橘玲さんが日本人用に少し編集したようで、ご本人が現代ビジネスのサイトに詳しく紹介している。
バーカーは、ブログのすべての主張に、それがどのようなエビデンス(証拠)にもとづいているかのリンクを貼っている。
とのこと。
ということで、その手法で
「成功法則をエビデンスベースで検証する」という試みをした本という事です。
昆虫の動きなどもエビデンスから劇的に進化生物学者達が優位に立ったとかで、とにかくエビデンスだ。ということです。
それを人間の脳にも試みようという事です。
AIも登場してきます。
が、何よりもショックなのはこれ
「強く願えば夢はかなう」かどうか
ヒトの脳はフィクションと現実を見分けることが不得意で、夢の実現をイメージし強く願うと、脳はすでに望みのものを手に入れたと勘違いして、努力するかわりにリラックスしてしまう。
とのこと、何という事でしょう。
夢はかなわないのです。
その改善策は「願い、成果、障害、計画」をうまく使うことで活力あるまま理想の実現に向かえるとのこと。
願いの実現への障害を意識し、計画を立てて少しずつの成功を積み上げる
強く願うのは成功した自分ではなく少しずつの成功を積み上げる自分のことなのかもしれません。
エビデンス無しは日本社会。
「そう言われている」「みんながそう言っている」「上がそう言っている」「それのどこが悪いんだ」などなど、エビデンス(証拠)の入り込む余地のない社会。
世界はエビデンス(証拠)の時代らしく、近年日本が身動きできなくなってどんどん様々な統計で先進国最低になっている理由も「社会で起きている事実」を認識しない、つまり身の回りにあふれる「エビデンス(証拠)」から改善に結びつけていないからと思えます。
欧米では政策にも用いられているとの事。
しかしエビデンス(証拠)ももろ刃の剣で、ビッグデータで出て来た解が正しいとは限らないという事、相関関係にある全く別の事象の影響であるとかAIは考慮できないだろうというような事にも触れています。
まず記事、そして書籍でしょうか、日本社会を少しでも変えてくれそうな1冊です。